こんにちは、nuilog【縫いログ】です。
入園・入学準備で必ず必要になるものの一つ、レッスンバッグ。
園や学校からサイズ指定があったけど、どんなサイズで布を用意すればいいか、どんなふうに作ればいいか分からない!…と困っていませんか?今回は、サイズを自由に変更できる裏地付き・マチありのレッスンバッグの作り方を、YouTube動画と合わせてご紹介します。
動画では工程を一つずつ丁寧にお見せしているので、この記事と合わせて見ていただくと、よりスムーズに作れると思います。ぜひ世界に一つだけのオリジナルバッグ作りに挑戦してみてください♪
📹️まずは動画で概要を確認したい方はこちら(約13分)
動画での完成サイズとデザインについて

今回ご紹介するレッスンバッグは、裏地付き・底マチ付きの基本的なデザインです。動画での完成時の寸法は、横36cm、縦30cm、底マチ4cmとなっています。
このサイズはあくまで一例です。もし園や学校から特定のサイズ指定がある場合は、次の項目でサイズ変更のための計算式を載せていますので、そちらを参考にしてください。この計算式を使えば、動画と同じ作り方でご希望のサイズのバッグが作れます。
デザインのアクセントとして、タグ付きのポケットを付けています。これはお好みで省略することもできますので、初心者さんはまずポケットなしで作ってみてください。
レッスンバッグ作りに必要な材料
●動画と同じサイズで作る場合(横36cm、縦30cm、底マチ4cm)

- 表地:
- 柄に上下の方向がない場合:横 42cm × 縦 68cm …1枚
- 柄に上下の方向がある場合:横 42cm × 縦 35cm …2枚
この場合は、2枚を縫い代1cmで縫い合わせて使います。 - 必要に応じて接着芯を貼ってください。(後述)

- 裏地: 横 42cm × 縦 68cm …1枚
- 持ち手: 2.5cm幅のテープ 42cm …2本
- ポケット布: (お好みで) 横 18cm × 縦 17cm …1枚
- 接着芯: (お好みで) 中厚地の接着芯
●サイズを変更して作る場合(幅Acm、高さBcm、底マチCcm)
ここで使う出来上がり寸法は、平らに置いた時ではなく、立体的にした時の寸法で考えます。

- 立体にした時の幅:A cm
- 立体にした時の高さ:B cm
- 立体にした時のマチ:C cm
- ポケットの高さ:D cm (ポケットを付ける場合)
として計算します。

- 表地:
- 柄に上下方向がない場合:横 A + C + 2cm 、縦 B × 2 + C + 4cm …1枚
- 柄に上下方向がある場合:横 A + C + 2cm 、縦 B + D + 3cm …2枚
この場合は、2枚を縫い代1cmで縫い合わせて使います。

- 裏地: 横 A + C + 2cm 、縦 B × 2 + C + 4cm …1枚

- ポケット布(お好みで): 横 希望の幅 + 2cm 、縦 希望の高さD + 4cm を1枚。
- 持ち手: 2.5cm幅のテープ 42cm …2本
作り方の途中で、数値の変更が必要なポイントはこの色の枠で囲って解説しています。気を付けて縫い進めてくださいね!
生地の選び方
動画では表地にオックス生地、裏地にシーチングを使用しています。
表地・裏地がともに薄手生地の場合、折りたたみに向くようなくったりとした仕上がりになります。少しパリッとさせたいな、という場合は、表地の裏側に中厚地の接着芯を貼るのがおすすめです。
表地と裏地、どちらかにキルティング生地や帆布のようなしっかりした生地を使う場合は、生地自体に厚み、ハリがあるので接着芯は不要です。
詳しい作り方🧵
1. ポケットを作る(ポケットを付ける場合)
まずはポケットから作っていきます。
- ポケット布の、上になる辺以外の3辺に、ロックミシンかジグザグ縫いをしてほつれ止めをします。
- ほつれ止めをしていない上側の辺を、生地の裏側を上にしてアイロンで1cm折ります。

- さらに2cm折ってアイロンでしっかり押さえます。ここがポケットの口部分になります。

- この2cm折った部分の端を、直線縫いします。

- ポケット口が縫えたら、ポケット口以外の残りの3辺を生地の裏側に1cm折り込み、アイロンで押さえます。

- 表側に返して、タグを付ける場合はバランスを見て位置を決めます。動画では2.8cm四方のタグを上から3cmの位置につけました。

- ポケットを表地に付けます。上から10.5cmの位置に印をつけ、横方向は表地の中心に合わせてマチ針で固定し、縫い付けます。

寸法変更の場合、表地の上の辺からB/2+2-D/2cmの位置に配置してください。

ポケットの縫い方については、別の動画で詳しく解説しています。ポケットを縫うのはこれが初めて!という方は、よろしければこちらも参考にしてみてくださいね。
2. 表地に持ち手を仮止めする
次に、持ち手を付けていきます。
- 表地の横幅の半分の位置に印をつけます。これが中心の印になります。
生地を横方向に半分に折って印をつけると簡単です。 - さらに中心の印から、左右にそれぞれ5.5cmずつ離れた位置にも印をつけます。合計3ヶ所に印がつくことになります。

- この左右5.5cmの位置の印に、持ち手の内側が来るよう合わせます。
- マチ針やクリップでしっかり固定し、端から1cmの位置を直線縫いして仮止めします。

- 反対側の持ち手も同様に仮止めします。この時、持ち手がねじれていないかしっかり確認してくださいね!

3. 表地と裏地を縫い合わせる
いよいよ表地と裏地を合わせます。
- 表地と裏地の「表」が内側になるように(表同士が向かい合うように)重ね合わせます。

- マチ針やクリップで固定し、端から2cmの位置を直線縫いします。

- 縫い合わせた部分が中心に来るように広げます。
- 持ち手が両方とも裏地側に来るように整えます。
- 縫い合わせた部分の縫い代を、アイロンで開いていきます。反対側も同じように縫い代を開いてください。

4. 両脇を縫い、返し口を作る
袋状にするために両脇を縫います。
- 表地と裏地の境い目(先ほど2cmで縫った部分)の位置をぴったり合わせ、マチ針やクリップで固定します。

- 中心から端に向かって、表地同士、裏地同士をマチ針で固定していきます。
- 両脇を縫い代1cmで直線縫いします。
この時、裏地の片側に、後でひっくり返すための返し口を10cm〜15cmほど縫わない部分として残しておいてください。

- アイロンで縫い代を開きます。返し口として縫わなかった部分も、厚紙やアイロン定規などを当てると綺麗に開けます。表地と裏地の境い目がしっかり揃っているか、ここで確認しておきましょう。

5. 底マチを作る
バッグに立体感を出す底マチを作ります。
- 両脇の縫い目の端の点から、斜め45°の線を引きます。

- 角の部分を畳み直し、脇の縫い目が畳んだ角の中心に来るようにします。この時、最初に引いた斜め45°の線がちょうど折り目になっていればOKです。

- 四隅の角に、マチの長さの線を引いていきます。マチの半分の長さの位置に脇の縫い目が来るように調整し、脇の縫い目と垂直に交わるように定規を当てます。今回はマチ4cmなので、2cmの位置に脇の縫い目が来るようにします。

マチの幅を変えたい場合は、線を引く長さと、脇の縫い目と合わせる位置が変わります。例えば、マチを10cmにしたい場合は、脇の縫い目と5cmの位置が重なるように線を引きます。マチを8cmにしたい場合は、脇の縫い目と4cmの位置が重なるように線を引けばOKです。
- 線に沿ってミシンで縫います。
- 四隅全ての線が縫えたら、縫い目から1cmほど縫い代を残して余分な部分を切り落とします。

6. ひっくり返して、返し口を閉じる
いよいよ表に返します。
- ステップ4で裏地に残しておいた返し口から、手を入れてバッグ全体をひっくり返します。

- ひっくり返すのに使った返し口をミシンで閉じます。

手縫いのはしごまつり縫いでも閉じることができます。別の動画で方法を解説していますので、よろしければ参考にしてくださいね。
7. 仕上げのステッチを入れる
もう少しで完成です!
- 裏地をバッグの中に綺麗に収めます。表から裏地の生地が見えないように、内側にきっちり折り込み、アイロンでしっかりと押さえます。

- バッグの口部分の端から5mmの位置に、ぐるっと一周ステッチを入れます。

一周縫い終えたら、レッスンバッグの完成です!お疲れ様でした!
まとめ:手作りレッスンバッグで、入学・入園準備をもっと楽しく!

レッスンバッグ作り、いかがでしたか?一つ一つの工程を丁寧に進めていけば、きっと素敵なバッグが完成します。ミシンを使うのが初めて…という方も、すべて直線縫いなので取り掛かりやすいアイテムかなと思います。
期待とちょっぴり不安もある新生活を、お子さんと一緒に布を選んでバッグを作ることで応援できるかもしれません♪
もし途中で分からなくなったり、もっと詳しく見たいと思ったら、YouTube動画を確認してみてくださいね。当チャンネルでは、今回のレシピ以外にも、入園・入学準備に役立つソーイング動画をたくさん公開していますので、よかったら参考にしてください!




コメント